Taka_solohamの日記

ヨーヨーマスターTAKAの過去ログです。途中からツイッターの転記のみになっていますが、以前はメインコンテンツを展開していたので過去に遡ると文章がいろいろあります。

もう一歩進んだフリースタイルをしていくために。

ヨーヨーを通じて伝えていきたいことを明確に

すべてのパフォーマンスに共通ですが、なにがいいたいのかわからない表現は所詮独り言です。
技術の美しさを見せたいのか、表現としてエンターテイメントをしたいのか、ヨーヨーの動きの美しさを見せたいのか。
単純でもよいのでテーマを持たないパフォーマンスはただの技術を並べただけで終わります。*1

スピーチなどでもとりあえず元気よく最初から最後までしゃべったけれど結局なにが言いたかったのかわからない。。。それではスピーチをこなしたことにはなってもなんでそこで人前でしゃべってたかの目的を果たしていないことになります。
まずは3分間、人前でやる、という目標も大事ですが、それは練習会などでやっておきましょう。

最近ではさすがにアドリブで大会に臨む人も減ってきているようで構成を作る、という取り組みはできてきていると思います。

ではもう一歩上のクラスを目指すならどんなことを意識していけばよいでしょうか?

全体を通してのメッセージ性、テーマとなるとちょっと難しそうなのでまずは3分間の構成、というところに落とし込んで考えて見ましょう。


フリースタイルを構成するときになにを伝えたいか明確に意識してやってますか?

なぜそのタイミングでその技をそこの構成に組み込むのでしょうか?

・自分はここまで技ができるのを見せたい

・無難に技をこなして安定したパフォーマンスでいい順位をとりたい

・こんなオリトリがある。とにかくそれをみせたい!

・音ふみをして会場を沸かせたい

・後半もりあげるためにあえて前半は押さえ気味で地味にポイントをかせぐ

すべての行動に意味を持たせ意識することがとても大事です。

もっと簡単に言うとトリックだけではなく、服装、キャラつくり、なんかもその部類です。一番わかりやすいのは目線と表情。意識して表情作ってますか?シリアスにやるつもりならばそういう風に意識すればいいです。トリックに集中するならば必ずしも

笑顔で前むきっぱなしな必要はありません。

でも、

なんでいま下向いてるのか?

どんな顔してやってるのか

意識していないとダメです。ぜんぜんダメ。

見てるほうは全部見てます。残酷なくらいに。意識してメッセージとして伝えようと思えば伝わる反面、無意識なところは痛々しいくらいに無意識なものとしてさらけ出されます。

やりたいからやった。

ではお客さんには伝わりません。いや正確にはそのままつたわります。やりたいからやってるって。でもなぜやりたいかはよくわからない。伝えたい本人の意識がないから。なぜそれをするのか、伝えるところまでいかなくても自分で意識してみましょう。自分が観客やジャッジだったら何が言いたいのかわからないことを、やりたいことをやりたい放題やられても、、、ですよね。*2

思っているだけではなくて3分間を通じてその言いたい内容が伝わるところまで明確に意識してパフォーマンスをすればきっとそれは結果に現れます。

オリトリをみせたくて構成したスタイルに大会が終わってみんなオリトリすごかったね!といってもらえたら大会の結果とはまた別の表現が伝わったという喜び、が得られます。

3分間を通じて自分のいいたいことを明確に伝わるようにメッセージとしてこめることができるかどうか。

3分間の行動全部に意味があるのはとても難しいですがまずは要所だけでも意識しましょう。1つでいいからなにか考えて意識しましょう。大会に出よう、フリーをしようと思ったのならもう一方踏み込みましょう。大会で何を見せたいか、伝えたいか。*3

フリースタイル見てて、途中、あー流しているな、という場所がなくなればなくなるほど密度が高く、伝わる表現になります。でもそれは作っている段階で自分でも意識できることだと思います。

ヨーヨー界ではまだまだそこまでやっている人は少ないですがやっている人はみんな勝ってます。

フリースタイル=なにをやってもいい

だけど

フリースタイル=スタイルが自由。制約が何もない

の難しさは自由な分、自分で意識してスタイルを作りだなさないと表現として成立しなくなります。

スタイル(テーマ)がない

では

伝わりません

自分のスタイルもってますか?まずはそこを意識するところからはじめましょう。

できるトリックを並べるのが精一杯な練習段階やデビュー戦からそこまで意識することはありません。はじめのうちは守、破、離の守の段階です。

書いているうちにごっちゃになっているんでわかりにくいですが、全体のテーマ/メッセージと、トリックごとに意味を持たせる、2つのことを意識しましょう。

もし競技者としてやっていきたいならば人前でやるパフォーマンスなのにいつまでも友達と遊んでいるような意識と内容でステージに立ち、”フリースタイル競技”を続けていても競技とは呼べません。少なくとも一般の人から見たら子供の遊び、というイメージをぬぐいきれないでしょう。フリースタイル自体にそういうメッセージが入り込んでしまいます。

大前提でネタ帳つけましょう。イメージだけでフリースタイル構成するのは至難の技で万人向けじゃありません。それをするならばものすごい練習量が必要です。

3分間スピーチをすることを思ってください。大変だと思いませんか?でも3分間の時間をやり過ごすことはそんなに大変ではありません。とりあえずなにかしゃべっていればよいので。でもそれじゃあ最初からスピーチしないほうが楽ですよね。

でもスピーチ以上に、ヨーヨーという行動だけで3分間の表現をすることは難しいと思います。3分間みんなの視線を集めて何をしたいのか。それこそ下を向いて技だけをやってお客さんをやり過ごすのはありですが、それでいいの?

大会での3分間はただの3分ではなくて、

3分×観客の数

というとても多くの時間を消費させていることを意識して、闇雲にやるのではなく、構成の立てていく上でもやる順番の構成だけではなく、最終的に伝えたいことがあって、伝えていける構成か、というのを意識してみてください。

よく考えて見ましょう。ヨーヨーをやっていることの意味を見つけるところから始めていくとその作業はより緻密に密度の濃いものになると思います。

*1:ユウキクラスまで磨き上げるとその技術自体がテーマ性を持っているともいえるので突き詰めるならばそこまで。

*2:やりたいからやる、っていうスタイルの強力に貫けばそれはひとつのスタイルです。

*3:メッセージ性が強くわかりやすい例で言うと、2005年のAAA部門のShimaのフリーをソードダンサーを見せたいがための3分間、という風に私は見ました。本人に聞いていないのでそうかどうかはわかりませんが、少なくとも見ているほうは衣装、キャラクターの作りこみから構成を見ていた限りでは、最終的にソードダンサーをどうやって見せるかというメッセージを強く感じました。ソードダンサーのための3分間の構成。それもひとつの取り組み方です