Taka_solohamの日記

ヨーヨーマスターTAKAの過去ログです。途中からツイッターの転記のみになっていますが、以前はメインコンテンツを展開していたので過去に遡ると文章がいろいろあります。

Taka_soloham2005-01-27

ダンカンのボールベアリングヨーヨーのよさの一つとしてあげられていたOリングによるギャップ調整システムが実はボディ剛性を奪い、不安定さの原因の一つであるとFHMgが発売されたときに多くのプレイヤーが気がつきました。ヨーヨーのギャップ調整は元祖のトムクーンから以降ヘンリースとチームロッシに続き、99年以降のヨーヨーイノベーションの過程で、ヨーヨージャムとダンカンが採用したことにより一気にヨーヨーのスタンダードな機能として広まりました。しかし近年、バインド技術の発達により極端な話、ベアリングとスペーサーの溝にさえはまらなければギャップはベアリング幅と同じでよい、という考えを助けるようにシムやSPRシステムに代表される極端に広いギャップが好まれるようになってきました。またギャップ調整可能という事はそれだけギャップが変わる可能性を持っているということで高速回転するヨーヨーにとってはウィークポイントとなりうる可能性もありました。ダンカンから究極のヨーヨーとして発売されたFHMgも開発過程でOリングを検証してみましたがボディのバランスが崩れる原因となるため、プラスティック製のZeroの形状とコンパチビリティを保ちつつ、重量配分と素材の比重による感触をかんじてもらえるように、という考えでアルミニウム製のSGスペーサーを採用しました。スピンギアでもパーツとして先行販売されていたSGスペーサーはFHMgが発売された後にはそこからスペーサーだけを取り出して大会で使うダンカンクルーがいるほど多くのプレイヤーに愛用されるようになりました。
そしてフリーハンドZeroの発売時には後付でOリングの変わりにメタルのワッシャーが付属していました。さらに今回のフリーハンド3からは厚さの違う2種類のスペーサーが付属するようになりました。SGシムの登場によりヨーヨージャムの可変ギャップを殺して使うプレイヤーが急増し、今回ZeroとFH3と続いたことでダンカンプレイヤーも固定ギャップで使用する方式を採用するプレイヤーが増えると思います。
最近、可変ギャップに対する大きな価値観の転機が訪れていると思います。今年は可変ギャップ廃れる年となるか、またプレイヤーによって大きな可能性を見出されて新たな機能として活躍する年となるか楽しみです。