Taka_solohamの日記

ヨーヨーマスターTAKAの過去ログです。途中からツイッターの転記のみになっていますが、以前はメインコンテンツを展開していたので過去に遡ると文章がいろいろあります。

オーバーホール!

スケバン刑事ヨーヨーアップ用磨きたて

宣伝活動中にいろいろと傷んできてしまった、ということでアップ用を製作をしていただいたSkon氏にオーバーホールして貰いました。磨きたてなので劇中よりもちょっとピカピカしてます。このあと空気に触れて少し錆びてくるといい感じになります。

金属の質感は塗りやメッキではなかなか出せない雰囲気なので監督がそこにこだわってくれて、アップ用に金属を採用できたのは今回とてもうれしかったです。Skonさんはヨーヨー改造の世界大会で2回優勝する実力の持ち主なので今回無茶な要求をいろいろしたにもかかわらず、それに全て応えた上にさらに上を行く仕事をしていただきました。Skonさんとの出会いは運命だった!というくらい出会いに感謝しました。
公開前後にご本人のページでもいろいろ情報を出していってくれると思います。
個人的には昔のBクラブ並にヨーヨーとその関連小道具にこだわった記事かける分量持ってます。Skonさんへの取材なども絡めて記事としての価値あると思うのですが、、、ご興味ある出版関係のかたいらっしゃいましたらご連絡お待ちしております(笑

9/5発売

感想:記事を読みましたが、ヨーヨープレイヤー的には監督や斉藤さんがヨーヨーのことをしゃべってるだけで幸せです。

過去の作品へのオマージュとして昔のヨーヨーが劇中にちらっと登場している、ということを監督が明かしています。ホルスターについても触れていらっしゃいます。


今回は準備稿ができたあとの具体的な作業に入った段階のほぼスタートから関わらせていただいたので、美術打ち合わせにも参加させていただくことができました。武器としてヨーヨーを無理なく使用するために?監督のアイディアに応えられるようにヨーヨー監修として関わらせていただきました。
当初は太ももではなく、腰付近にガンホルスターのようにつけるイメージで進行していたと思います。従来のようなカバーをかけるタイプのホルスターだとかさばることもあり、デザイン的にも難がありそうでした。いくつか参考になるように、と実際のヨーヨーホルスターを持ち込んでプレゼンをしました。

太もものヨーヨーホルスターは2005年の世界大会のときに使用したものを原型に作っています。ヨーヨープレイヤーで革職人の江戸さん作成のTAKAKAGEホルスターです。以前からいい仕事をされていたのでいつか特注で作品をお願いしてみたい、と思っていたのとそのときのコンセプトが重なって、数回の打ち合わせの末、作成して貰いました。従来のものに無かったヨーヨーの面を見せつつ実用的なホルスターというデザインを考えた江戸さんのアイディアに、待ち歩き用として完全に固定するのではなく、フリースタイル中(戦闘中)にすばやく取り出して、0.05秒!で装着できるように改良したものを大会で使っていました。大会だけではなく、その後のパフォーマンスにも欠かせない、使い勝手とデザインの両立したとてもいいホルスターでした。

かぶせるホルダーではなく、ヨーヨーがそのまま飛びでているのでスリムなデザインで、スカートに内蔵することも可能な形でした。僕はそこまで思いつかなかったのでみんなでアイディアを出し合う楽しさがあるなと思いました。

それをJAP工房さんがあのような形に仕上げてます。
映画っていろんな人(プロフェッショナル)の力が合わさってできるんだと現場を通じて思ったのですが、道具、衣装一つとってもみんなの力でできているんだと知り、映画に関わりだして最初のころの打ち合わせだったので、感動してました。


ヨーヨーホルダーとしての実用性ですが、指に通す穴をあらかじめ作った状態でホルスターに装着すれば、理論的にはヨーヨーをつかむ動作と指にワイヤーを通す動作を同時にすることが可能なのですばやく取り出すことが可能です。僕の個人的な設定(オフィシャルじゃないですよ)では1カットでヨーヨーをつかんだ瞬間に投げるのはワイヤーを指につける動作をしないと変だ、ということに対する回答にもなってます。普通はそんな細かいところは気にしないで見るのが正しい見方だと思いますが、ヨーヨーが武器、という設定が無理なくできるのであればそれに越したことは無いので細かいところにもいろいろこだわりがありました。そんな細かいこだわりと対極にある想像力全開のCG技術がミックスされて今回の劇中でのヨーヨーさばき、というのが成り立っていると思います。

大会でもフィンガーホールを保持する仕組みを少し改良すればヨーヨー交換がその場でできて、すばやくなるのでスピンギアオリジナル企画として、フリースタイル用のヨーヨーホルスターも開発していきたいと考えています。

上に名前の上がってきたSkonさん、江戸さんともに映画のクレジットに登場してきます。いままでお世話になった人とこういう形で仕事ができて、本当に良かったなと思いました。いままでいろいろな刺激を与えてくれた皆さんがいたからこそ、今回映画化でもいろいろなアイディアがでてきました。ありがとうございました!