Taka_solohamの日記

ヨーヨーマスターTAKAの過去ログです。途中からツイッターの転記のみになっていますが、以前はメインコンテンツを展開していたので過去に遡ると文章がいろいろあります。

HAYABUSA開発 5thプロト

ダンカンのマイクの判断は、発売日や金型の心配はしなくてよい。いま必要なのはクルーがほしいと思えるヨーヨーだ。妥協はしなくてよいのでいいヨーヨーを作りたい。というものでした。
2月にNYトイフェアを控え、4月に新製品の販売という一般的なスケジュールからそれることも、さらに金型への費用がかかる事も妥協をして中途半端なヨーヨーを作るくらいならばしっかりと作りこみ、競技者の期待に応えるものを作りたいというダンカンというブランドの懐の大きさをみた決断でした。

この判断を受け改良点を伝えます。前回のプロトからたった1週間で5番目のプロトタイプが仕上がってきました。

ボディーの形状変更は手をつけるときりがないのでPU素材を使用しつつ、72gという重量増加に応えるため、ウィングの幅を約1mmづつ広げまた肉厚のウィングに変更。これにより、FHZの使いやすさ(主に内側のラウンド形状)を活かしつつ本体ボディの内側は薄く重量が軽く、ウィングに重量を集中させ回転力を上げるという効果を発揮しました。1stプロトが78g、このプロトが72gで仕上がってきましたが、重さが軽くなっているにもかかわらず、回転力は格段の向上を見せています。
ウィングが大きくなったことでエキスパートプレイヤーだけではなく、初心者でも紐を受ける幅が広がり使いやすくなりました。またバウンドした後の跳ねる高さもウィングが大きくなったことで変わり、より使いこなす要素のあるヨーヨーと変化していきました。

最終的な変更のリクエストはキャップが外れやすいのでボディ本体の返しをしっかりつけて外れにくくするという点のみになり、この5thプロトが製品の仕様として決定されました。

自分の好きなFHZのキャップをつけられる、というのはクルー達の強いこだわりでもあり、また多くのプレイヤーが自分のカラーに簡単にカスタムできる共通キャップという概念はコレクション製の高いダンカンヨーヨーの楽しみを広げる機種にもなってほしいというマーケティングの観点からの意見も取り入れられました。